NPO法人エシカルジャパン設立準備室のホームページです。これからの日本のビジョンや美しいふるさとを残していく為に食や仕事、エネルギー、学びについて考えます。
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熊本大学 徳野貞雄先生

  • 実は去る、4月12日(日)福岡県は筑豊にある瑞穂菊酒造で一鳥万宝という新酒試飲会に参加した折、徳野先生が
  • 「米づくり、酒づくり、地域づくり、そして、人づくり」というタイトルで講演をされ次のようにお話をされました。

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━━━お茶碗一杯のご飯のお値段。

  • いくらくらいか皆さんご存知ですか?
  • 実は一杯約20円程度なのです。

1杯60gで年間約60kgのお米を一人が消費するとします。
※60kg(一俵)は約12,000円ですから
12,000円÷(60,000÷60)=12,000÷1,000=12円
つまり生産者価格で1杯約12円です。
これに流通コストや燃料代等を加えて約20円となるわけです。

━━━皆さんの主食が1杯20円?どう思いますか?

  • 確かに安くて家計が助かるかもしれません。
  • しかし、作り手である農家の方々にとっては、かなり厳しい現実です。
  • 生産者が本当に消費者である人々のことを想って良いものを作るためには消費者が感謝の気持ちを持って相当の代価を支払うことが大切となるのではないでしょうか。
  • しかし、残念ながらそのような期待される消費者はわずか5.4%程度しか存在しないことを徳野先生は調査結果としてお話しされていました。

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illust106-1.PNG徳野先生の著書『農村(ムラ)の幸せ、都会(マチ)の幸せ』の冒頭に出てくる狂歌です。

熊本の田舎で「世直し一揆」をしたときに、医師の竹熊さんが詠んだ歌だそうです。
穀物自給率が28%にまで落ち、農山村では過疎化と高齢化で農業をする人が急激に減少しています。
しかし、一方で、現代の日本人はかつてない王侯貴族のような食生活をして「飽食」に酔い、多くのお金を使って糖尿病対策などの生活習慣病に頭を悩ませています。

どう考えてもどこかおかしいのです。

私たちの生活基盤そのものが溶解し始めてはいないでしょうか。

人々が都会に出て就職しサラリーマンになったことが実はこの世の中を変えた大きな原因なのではないかと徳野先生はおっしゃっています。

だったらこそ、今一度、農村のこと、地域社会のこと、ふるさとの暮らしについて、見つめ直すことこそが肝要だと思っています。

それこそが将来を考えるに当たっての「原点」であり、かつ未来予想図を描くための「はじめの一歩」になると私は考えています。

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以前から大ファンだった徳野先生と2ショット!
徳野先生を初めて知ったのはNHKの番組を
透析中に見たときでした。
農村社会学の見地から、現場でのフィールド
ワークをとても重視されている先生で、お酒も
このなく愛しているご様子。
この日も一鳥万宝の風味豊かな新酒を、
美味しそうに飲み干されていました。

CIMG2389.JPGJR直方駅です
CIMG2393.JPG途中のどかな田園風景
CIMG2394.JPG天道駅で下車
CIMG2415.JPG大盛況の瑞穂菊酒造試飲会
CIMG2411.JPG杜氏の代表と2ショット